2016年01月07日
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感想・映画「インサイド・ヘッド」

Written By: トーノZERO連絡先

「びっくらこいた。こんな映画があるものかね」

「どこが凄い?」

「中身が抽象的過ぎて、意味が分からない客は寝るぞ。よくこんな映画作ったな、ディズニー。偉いぞ」

「誉めてるわけ?」

「誉めてる誉めてる」

「でも、寝る客がいる?」

「たぶん、大半の客は意味が分からないかもね。理屈で見ると負ける」

「結局、この映画は何を言っているんだ?」

「深刻な挫折。大人への階段。子供の卒業。子供時代の素晴らしい王国が1つ1つ崩壊していく。別の王国を心に築かなくてはならない。子供から大人になるためのプロセスだ」

「なるほど」

「抽象的な表現も凄いな。どんどんビジュアルが壊れていく。これも大胆すぎる描写だ。意味が分からない人は寝そうだがね」

「ひぇ~」

「ついでに、途中でロケットから降りてしまう奴は、まるでスタンレーの魔女だ」

「消えていいの?」

「いいのだ。あれは子供時代の夢であり、大人になれば消えるものだ。消えるからこそ、未来への希望を託すために身を犠牲にできる」

「他に何か?」

「エンディングが面白いね。特に猫の頭の中」

「猫はきまぐれか!」