「面白いな、これ」
「そもそも、この映画は何? ケアロボットもの? ヒーローもの?」
「ケアロボットものと宣伝されたが実際はヒーローものと主張が広まったこともあるが、実はそれも間違いで、本当は科学オタクの学生が非常に人間くさい物語を展開する映画であった」
「どういうこと?」
「最初は、恩師の復讐だったのだが、状況が明らかになるにつれて、徐々に暴走する恩師を止める話になってくる。ベイマックスはケアロボットとして最後まで歯止めになってくれる」
「ヒーローとしての属性を与えられても、最後まで人をケアする立場から変化しないわけだね」
愛犬とごちそう §
「オマケに入っていた短編だが、良く出来てるなあ。本当に。台詞がないのに、ストーリーがあって結末が分かる。上手い」
「感心したわけだね」
「短くまとめることと、台詞無しは十分に野心的だ。それに成功したのは、十分に素晴らしい」