「なんで見たの?」
「ガンフロンティア研究の一環だ」
「それで何か分かった?」
「いや別に」
「映画としてはどう?」
「少し長くてくどい気がするのだが、味方の悪党として登場し、最終的に成敗されたウィチタの魅力は特筆できるだろう」
「それで何か思ったことは?」
「実はサンダウナーズという映画は2本あるらしい。1950年と1961年」
「えー」
「粗筋が違うのでおかしいと思ったら案の定。今回見たのは1950年版。1961年版だよ、見たかったのは」
「なんて凝った。無駄足か」
「いやまて。英語のWikiPediaをチェックすると3本ある」
「はぁ?」
「1911年版、1950年版、1960年版だ」
「1960と1961が違うじゃないか」
「おそらく日本公開が1961年という意味なのだろう」
「どうするんだよ」
「ここまで来ると1911版も見たいよな」