2016年02月17日
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UQ HOLDER連載第112回感想【ネタバレ注意】

Written By: 川俣 晶連絡先

「なるほどなるほど」

「なんだい?」

「結局、ここに集まった旧3Aの者達の中で、順当に歳を取ったのは雪広あやかただ1人。残りは、全て【人間じゃなかった】のだよ」

「ネギは?」

「途中で人間ではなくなってしまった」

「謎の2人組は?」

「あれらは刀太と同じ世代らしい」

「今回の感想は?」

「これは凄いねえ。ザジが普通に挨拶をしている。あたかも、ギレンの野望でシャアとジョニーライデンのユニットを並べたら平然と挨拶を初めてのけぞったのに近い感覚だろう」

「ひぃ~」

「今回集まった旧3Aクラスメートは、おそらく集まることができる全員なのだろう。他のメンバーはほとんどが順当に歳を取って、既に死んでいるかあるいは気楽にここまで来られるような年齢ではないのだろう。多少は例外はありそうだが」

「昔日は帰らないわけだね」

「そこで行われる同窓会は、既に人の世界の同窓会では無い。物語的に言えば、エピローグのその先ということになる。魔法先生ネギま!の物語は既に終わっているのだ。その上で何を語るにせよ、それはもう普通の意味での物語ではない」

「UQ Holderは物語ではないの?」

「これは刀太の物語だ。刀太の物語はまだ終わってはいない」

「つまり、刀太の物語のバックグラウンドには、既に終わったネギま!の物語の【その後】が流れているわけだね」

「そうだ。それはもはや物語ではない。物語の外側にある何かなのだよ。面白いねえ。ワクワクするねえ。ゾクゾクするねえ」

「喜んでやがる」

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