2016年03月05日
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西武ラッピング電車の問題・野火止用水編

Written By: 川俣 晶連絡先

「まず、この写真を見てもらいたい」

ラッピング電車に貼られた写真

「これは?」

「西武新宿線のラッピング電車に貼ってあった」

「これはなんだい?」

「【拝島線、青梅橋駅(現東大和市駅)】昭和31年春の写真だ」

「どこが問題なんだい?」

「こんな小さな玩具みたいな電車が昭和31年に走っていたという事実も興味深いのだがね」

「うん」

「そもそも青梅橋ってなんだ? 青梅橋駅(現東大和市駅)は、玉川上水駅の隣だぞ」

「なるほど。橋も気になるわけだね」

「で、調べたら野火止用水の橋らしい」

「そうか。鉄道で行くと隣の駅なのに、水路的には玉川上水駅は玉川上水の横に確かにあるのに、次の駅に行くともう野火止用水なんだ」

「地図で見ると、分水点が確かに玉川上水駅の先に確かにあるんだ」

「このあたりは用水のヘソみたいな要所なのだね」

「実際、このあたりまでは本物の上水なんだが、ここから先は下水の再生水を流す【なんちゃって上水】に変わっていく。まさに要所だ」

「具体的に言うとどうなんだい?」

「上水は小平監視所まで。そこから先は下水処理水が流れているらしい。野火止用水は埋められて東大和市駅前から下水処理水が流されているらしいぞ」

「東大和市駅というのは、上の写真の場所だね」

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