「面白いじゃないか」
「どこが?」
「明確な戦争反対映画だ。いろいろな皮肉が入っている」
「平和をうたった戦争法案とかだね」
「そう。しかもメッセージ性が古くない。今どき、口先で【戦争反対】を叫ぶ戦争賛成者は珍しくも無いが、今どきの日本人はそういう手合いにコロッと騙される」
「質が落ちてるってことだね」
「まあ向かしもそういうのはいたと思うがね。最近は目立つようになった」
「他には?」
「ちゃちな特撮だが、宇宙規模のSFだ」
「そうか」
「更に言えば、コント55号 宇宙大冒険(1969)の更に原形みたいなものだな」
「この映画は1966なのだね」
「そう。お笑い、平和、宇宙という要素が共通している」
藤田まこと §
「藤田まことの零八が面白いキャラでね。谷啓とのコンビが上手く行っていた」
「仕事人の中村主水の若い頃だね」
「そうだ。しかも、馬の姿で出てくるシーンすらある」
「馬面だからだね」
1966ぐらい §
「まあそういう意味では、これがリアルな【宇宙戦艦ヤマト1966ぐらい】なのだろう。銀河系宇宙の映像から始まるし」
「なんてこった」
「ついでに、藤田まことが08と書かれたヘルメットをかぶって出てくるシーンもある」
「【第08小隊1966ぐらい】ってことだね」