「ピーターパンで、100円DVDでも字幕で見れば十分に見られると分かったのでダンボ買ってきた」
「なぜダンボ?」
「ちゃんと見たことが無いから」
「それで?」
「かなり凄い」
「どこが?」
「前半は、パンダコパンダ雨ふりサーカスの元ネタ。列車とサーカスと雨。象の親子がパンダンも親子に対応すると思えばまさにそれ」
「じゃあ後半は?」
「ピンクの象はまさに圧倒的なイメージの奔流。そのあとは怒濤。特に酒を飲んで幻想を見る描写が圧倒的に凄い。反社会的でもある。子供が酒を飲んで酔っ払うのだからね。未来少年コナンでコナンとジムシーがタバコを吸うシーンも、こういうバックグラウンドがあるのかも知れない」
「飲んでしまうのか」
「しかし、表現は麻薬的というべきかもしれない。ピンクの象は本当は雲でしかないのだよ。でも、他の何かに見えてしまう。実に幻想的で圧倒的なイメージだ」
「そんなに良かった?」
「感銘を受けたよ。単なる可愛い象さんの映画ではなかった」