2016年05月29日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記 total 1590 count

〒168はかつて無かったというお話

Written By: 川俣 晶連絡先

「〒166が懐かしかったので昔話をしよう」

「というと?」

「かつて下高井戸の郵便局番は166だった」

「今は168-0073じゃないか」

「そうだ。でも、子供の頃は166だった」

「なんで?」

「杉並南郵便局は存在していなかったからだ。杉並南郵便局ができたとき、杉並南部はこちらの管轄に移行して、それに伴って郵便番号が166から168に変わった」

「いつの話だよ」

「杉並南郵便局ができたのは1971年(昭和46年)らしい。おいらは、1964年生まれなので、7歳ぐらいの時に郵便番号の移動を経験しているらしい。このぐらいの年齢だと印象が記憶に残る」

「杉並南郵便局って、近所だったの?」

「いや。遠いので学校の見学で行った印象があるだけだ」

「でも、印象には残っているのだね?」

「そうだ。住所が変わるのは印象に残る」

「なんで?」

「当時、コンピュータなんて大きな組織しか持っていなかった。当然プリンターはない。年賀状は1枚1枚手書きで住所を書く。その際、自分の住所はいやと言うほど差出人欄に書く。その表記が変われば印象に残るさ」

「つまり、166→168だけは印象が残るわけだね」

「そうじゃないよ。実はその前に今は本籍地の住所表記に使っている住所から、現在通常に使用される住所への変更があって、下高井戸までは同じだったが、その下の町目以降の数字が全部変わってしまうという大イベントがあった」

「どんな番号からどんな番号に変わったの?」

「X-Xという表記からX-X-Xという表記に変わったね」

「しかも数字も全部変わったのか。それはでかいな」

「その後でもちろん郵便番号の7桁化があって。下高井戸は168が168-0073になったがね。番号は変化しないで追加されただけだからインパクトは小さかった」

下高井戸周辺史雑記