「最近、気分が良いので14日の割り引き日だし、何か映画を見ることにした」
「それで見たの?」
「見たい映画は複数あったが、もっとも得体が知れないのがデッドプールだったのでね」
「団地は?」
「それは14日が割り引きになる近くの映画館ではやってなかったので」
「それで面白かった?」
「うーん。けっこう微妙」
「X-MENが二人だから?」
「そこはいい。不必要に登場人物を増やすと見ている側が覚えきれない。二人で十分」
「じゃあ、どこが良くない?」
「実は構成が典型的な起承承承で、物語が面白くない」
「要するに設定語りだけで終わってしまうわけだね」
「結局。下品な物言いや、第四の壁を破る意外性だけで引っ張っているが、それで満足する人しか満足しないような気がする」
「下品な物言いだったらTEDも凄かったよね?」
「TEDの方がシナリオがしっかりしていたと思う」
「じゃあ、他に何か言うことは?」
「マーベルの映画は良く出来てる映画は良く出来ているが、そうでもない映画も意外とあるな……と最近思う」
「では、見ない方が良かった?」
「いや。見て良かった。いろいろな意味で示唆が多いし、キャラの魅力が無いわけでもない。弱点も含め、やはり一度は見ておくべき映画だと思った」
ラストバトルの舞台の謎 §
「で、ラストバトルの舞台なんだが。空母っぽいが荷物がいろいろ置いてあって空母でもないだろう。ああいう施設なんだろうと思ったら違った」
「何なの?」
「日本語のWikiPediaには【巨大航空母艦がある廃棄場】と書いてあるのだがね。あれは普通の意味での空母には見えない。そこで、英語のWikiPediaを調べたら【 decommissioned helicarrier in a scrapyard.】と書いてあった」
「スクラップヤードの廃棄されたヘリキャリアだね」
「そうだ。そして、このヘリキャリアはヘリ空母という意味ではない」
「えっ? じゃあ何なの?」
「マーベルの作品に出てくる飛行する空母のことだ」
「アベンジャーズに出てくるアレ?」
「その通り。いろいろな作品にいろいろな姿で出てくる。そのヘリキャリアの破棄された姿が出てきているわけだ」
「うそー」
「英語版WikiPediaのHelicarrierの項目にはこう書かれている」
- In Deadpool, a decommissioned Helicarrier, found in a scrapyard, is used as a setting for the final battle.
「ずばり、デッドプールの最終バトルだって書いてあるね」