「いきなり初見の外車を運転できるのはなぜか」
「なぜだ?」
「車の運転は基本形があって。どの国の車でも大差ないからだ」
「むしろ、マニュアルとオートマの差の方が大きいぐらいだね」
「そう。その前提で考えると、ガトランティスの戦車を乗っ取っていきなり操縦した空間騎兵隊員は天才かもしれない」
「似たような駆動方法なら操縦方法も似たようなものじゃないの?」
「たとえそうであっても、火器管制はそれほど単純ではないから【走れ】【右にまわれ】のように簡単には行かないだろう。精密に照準して撃たないと当たらない」
「なるほど」
逆に言えば §
「逆に言えば、初見で戦車を操縦できてしまうならば。地球人とガトランティス人の差はほとんど無いということになる」
「それにどんな意味があるの?」
「ガトランティスは古代を押さえつける現実の象徴ってことだ。古代の心の反映ならば、それは地球人そのものだ」
オマケ §
「つまりだね。古代の悪夢の中で、現実の象徴戦艦アンドロメダがアンドロメダから来た白色彗星に化ける」
「高圧的な防衛会議が彗星帝国の幹部に化けるわけだね」
「そうだ」
「じゃあさ。死んだはずのデスラーって何だよ」
「きっとアンドロ仮面」
「違うだろ」