「確認事項一件のために久々にヤマトよ永遠にのDVDを再生してそのまま流し続けたのだがね」
「それで?」
「布施明の歌になった時、変な低い音がどこかから聞こえてきたのだよ」
「それでどうしたんだ?」
「キョロキョロ見回したよ。地震とか工事とか何か無いかって」
「それで?」
「でも、布施明の歌の伴奏のドラム音か何かだと気づいた。リズムがピッタリなのだ」
「君は布施明の【愛よその日まで】はCDで聞いていないのかい?」
「限り無い回数聞いている」
「なのに、耳慣れない音が入っていたの?」
「そう」
「その謎の答えは出たの?」
「出ている。DVDをモノラル音声に切り換えると耳慣れた【愛よその日まで】だった」
「どういうことだい?」
「福科考∞譜観さんによるとこういうことだ」
モノラル、ステレオ、そして永遠にでは更に3Chサラウンドとそれぞれ別々にトラックダウン(ミックス)しています。その為、厳密には全て違います。
「つまりなんだい?」
「歌の中身もアレンジもほぼ同じ。音声素材もほぼ同じだが、別々に作業しているので同じになっていない部分があるらしい」
「まさか」
「実は、銀河伝説もDVDのモノラル音声とステレオ音声ではかなり違って聞こえるぞ」
「バージョン違いはそれだけ?」
「いや、4chステレオと、VHD作成時に再作成されたステレオ版もまた別らしい」
「ひぃ~」
「アンドロー梅田さんによると、更に以下のように映像ソフト化の版による差異もあるらしい」
『永遠に』はオリジナル劇場音声にあってソフトに無い場合があります。他に自分が気づいた箇所は、VHD音声のステレオ版に降下兵による走行中の列車を襲撃する際の悲鳴が無かったり、モノラル版にアルフォンの銃痕のショート音が無いなど、各ダビングにバラツキが。
「かなりショッキングだね」
「無限に広がるバージョン違いの大宇宙だよ」
「それで君の考えは?」
「DVDのモノラル音声とステレオ音声はそもそも同じ音でも聞こえ方が違いので、違うからと言って別素材とも限らない。ゆっくり聞き比べていくさ」