「ハッと気付いた」
「何だよ」
「ヤマトよ永遠には、黒色戦艦グロデーズが太田により【ヘビー級】と呼ばれる」
「それがどうした」
「実は、宇宙戦艦ヤマトは超弩級と呼ばれている」
「それで?」
「ヤマトの大きさが超弩級ならば、それ以上の戦艦は超弩級を超える何かの呼称が必要だ」
「それがヘビー級だと?」
「より厳密に言うと、超弩級の呼称を廃止して、以下のようなサイズ区分を導入しようとしたのではないか」
- スーパーヘビー級
- ヘビー級
- ライトヘビー級
- ミドル級
- ウェルター級
- ライトウェルター級
- ライト級
- バンタム級
- フライ級
- ライトフライ級
「ヘビー級は上から2番目ってことだね。でも、ヘビー級より上の戦艦って?」
「彗星帝国の超大型戦艦」
「確かにもっと大きい」
「問題はこの呼称だとヤマトはどのクラスになるのか」
「どこだと思う?」
「ライト級がヤマト級ではないかと思う」
「理由は?」
「3文字だし、トで終わるし」
「ダジャレの発想かよ」
「それなら沖田艦はどうなるのか」
「あれは小さい方だよね。フライ級かライトフライ級かな」
「そんな感じだろうね」
「それで万事解決?」
「でも、この呼称は定着しなかったのだろうと思う」
「くそ真面目な太田が報告に使ったぐらいしか事例が見つからないわけだね」
「それに、これだと紛らわしい。ウェルター級が大きさを示す言葉かウェルターというネームシップを持つ同型艦の総称なのか分かりにくい」