2016年11月22日
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感想・映画「ブルークリスマス」

Written By: トーノZERO連絡先

「感想は?」

「120分を超えていて、やはり少し冗長。しかし、基本ラインは面白い」

「どこが面白い?」

「人間の差別と殺し合い」

「UFOとか超能力じゃなくて?」

「UFOや超能力が実はどうでもいいところが良いところ」

「他に気づいたことは?」

「この映画は見始めてトンデモ臭がした」

「UFOだから?」

「もっち根深いところで」

「だからダメ?」

「トンデモ臭は実は最終的にどうでもいい内容であった。これはこれで良い」

「話はそれだけ?」

「いいや。同じトンデモ臭をシン・ゴジラでも感じた」

「まさか。参考にした?」

「そこまでは知らん」

「じゃあ、ブルークリスマスとシン・ゴジラは似ている映画?」

「そうでもない。ブルークリスマスの場合トンデモ臭はフェイクと結びついている。最後まで見ると消える。シン・ゴジラは作品の軸と結びついているから、きつくなる一方で進行して終わる」

「じゃあさ。2本の映画を比較するとどう感じるのだ?」

「ブルークリスマスのトンデモ臭を理解せずに真似ると危険。無意味にトンデモ映画の沼に落ちる」

「ブルークリスマスは沼に落ちていないわけだね」

「ブルークリスマスが描くのは寓話であり、筋が通らないことは実はどうでもいい。その向こう側に見える軸がしっかりしているから、見ていられる」