「すみだ北斎美術館に行くというmixiで立てた企画で行ってきた。参加者は自分を入れて4名。E嬢とU機関長とご子息と自分だ」
「それで?」
「まずヤマト査定のバイク屋のヤマト看板を見に行って、それから吉良邸跡。ここは自分も初めてだ。意外にも観光客が多くてびっくりした」
「何人ぐらい?」
「20人ぐらいはいたかな。誇張して47人の観光客が吉良邸に討ち入りしている……と思ったものだ」
「違うだろ」
「実は地図を見て、すぐ近くに勝海舟生誕の地があると分かってそっちにまわった」
「どうだった?」
「公園の一角だが、そこにも多くの観光客が」
「ひ~」
「そこを見学してやっとすみだ北斎美術館へ」
「どうだった?」
「行列が長くて驚いた」
「そこも人が多いのか」
「そこでは、開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」 と常設展を見てきたよ。そこから江戸東京博物館に入らないが常設展示室の下を通過して両国駅横のオープンしたばかりのコーナーに入り、2階の店に入った。そこでちょいのみセットで乾杯して散会した」
北斎 §
「北斎はどうだった?」
「やたら横に長い目玉の絵をじっくり見たけどね。これはアニメの横に長いセルと同じで実は1枚の絵に見えてそうではない。部分を見ながら横に移動していくことを想定していて、部分部分では絵が成立しているが全体を通すと絵が成立していない」
「どうなってるんだよ」
「ところどころで絵が断絶していて、部分部分が切り離されて描かれているのがよく分かった。巧の技だな。凄い技だ」