2016年12月20日
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感想・映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

Written By: トーノZERO連絡先

「まあ、週に何本も映画を見ていると単に話題をよく見かけるという理由だけで見ておこうという気になるものさ」

「防衛的な映画鑑賞だね」

「そうとも言う」

「それで、ローグ・ワンを見た感想は?」

「つまらなかった。非常に退屈した」

「具体的にどこがつまらなかった?」

「主要登場人物に誰一人として感情移入できる人物がいなかった。状況も空想的すぎる……というか、あくまで設定語りでありすぎるというか、そういうことであまり飲み込めなかった」

「そもそも人じゃないってことだね」

「結局、反乱軍の提督だけだよ、ある程度気持が分かったのは。でも、彼は人間じゃない」

「ひぇ~」

「本当は、相手役の船長はもっとまともな感情移入できる人間かと思ったら出番が多くなかったので無理だった」

「結局どこが問題?」

「キャラクター造形が模式的すぎて人間になってない。設定がスターウォーズマニア向けで一般人には馴染めない。ストーリーが敵味方の軸が曖昧で分かりにくい。映像面でも、下手なカメラだなあというCG映像が散見されて盛り上がらなかった」

「良いところがないじゃないか」

「ラストでEP4につながるっていうのは、SW3のラストで経験済みだからインパクトがないし」

「あれまあ」

「なんかフォースフォースいってるおっさんは東洋人を勘違いしたキャラに見えるし」

「ひでえ感想」

「しかし、まあ、一番良くないのは整理されていないぐちゃぐちゃのストーリーだな。話の運びがドロドロなので分かりにくい上に、デザイン的に敵味方があまり明確に分けられない。だから、この人誰だっけ? この飛行機or兵士どっちの陣営?という疑問を持つケースが結構多かった」

「うわー」

「結局さ。TOHOシネマズ府中のスクリーン2という大きなスクリーンが用意されている割に客はあまり入ってなかったのは、期待感と実態のギャップじゃないのかな。これだと、知識量を誇っているマニアがスクリーンにネタを探す映画にしかならない」

「客は少なかった?」

「平日の昼間という時間帯、他のスクリーンでもやってる、という事情を考えればけして少なくはない。むしろ、ヒット作の客数だったと思う。しかし、なまじ大きなスクリーンを用意したために、ほんの一部しか席が埋まっていないガラガラ感が出てしまった感じではないだろうか」