カムバック1983・不発の大作【ゴーバリアン】の大研究【第3版】【前/後編】 [Kindle版] §
同無料PDF版 §
第3版の説明 §
第2版からの主な修正点は以下の通り。
- 絶望的かと思ったゴーバリアンの設定資料集の入手に成功したので、同設定資料集で得られた情報をフィードバックした
- 出版元の変更
- 表紙の変更
- 価格の改定
- 無料版の提供
- 分かりにくいがEPUBを経由しない提出方法に転換
最初の1つは、単純に情報の充実と精度向上を意味する。例えば、音のみで表記が不詳であったサダオは、定男という表記だと判明した。
残りの問題は、本書は【ダントツに売れない本である】という問題へのテコ入れが目的である。これだけ手間暇を掛けているのに誰の目にも触れないとなれば問題である。売れるようにお化粧し、アピールする……という観点からは、他社に依存する出版形態は十分に配慮が行き届かないので、自分自身の手元で出版する形態に変更した。
それに伴って、細部の体裁を大幅にいじった。
まず、表紙は渋く格好いい感じに作り直した。
それから、価格も改定した。ぽからの価格設定は金を1円でも要求すると読まない層には高すぎ、採算性を考えると安すぎる価格設定であった。今回は一冊997円(税込み)、上下巻合わせて約2000円という水準に設定した。これで採算が取れるわけではないが、内容と売れる数量から見れば妥当なところだろう。
無料版を提供するようにしたのは、大多数の読者から見ればゴーバリアンは熱心に金を払ってまで追いかける対象ではないからだ。しかし、誰にも見られないのも面白くないので、無料版を公開した。ただし、タダで良いというスタンスではなく、「お代は見てのお帰りだ」というシステムだ。もし良いと思ったらKindle版を買って頂くと有り難い。ちなみに、無料版には表紙が付いていない。
最後の問題(EPUBの問題)は、内部的な話だ。ぽからの出版システムは、まず原稿のWordファイルをマークダウンに変換し、それをEPUB形式に変換してからKDPに提出する。しかし、変換中にいくつか問題が発生しており、空行が消える等の問題が起きていた。今回のゴーバリアン本は画像ファイルが多いため、変換ツールの制限に抵触していたと聞く。しかし、あくまでKDPに提出するだけならWord形式のファイルを直接アップロードするだけで良いので、自社(株式会社ピーデー出版事業部)扱いの出版であれば、直接Word形式の原稿ファイルをアップロードした。
残された問題 §
- 設定資料集が謎への答えとならず、別の謎の提起になってしまった要素がいくつかある。そのため、いくつか調査事項が残されている
- 本文の一部のボールドとノーマルが混在しており、訂正を要する (一部の文字が太いだけで、読むだけであれば内容的には差し支えない)
感想 §
「この本は第1版を最初に出版する際、トップクラスの売れない本になるだろう……という予測を立てたわけだが、その予測は大当たりだった」
「でも、ベストを尽くしてはいなかったのだね?」
「100%満足行く状態だったのかと言われるとそうでもなかった」
「今回は100%満足が行ったかい?」
「その通りだ……と言いたいところだが、そうでもない。いろいろと実験的な要素が多くてな。これで良いかは非常に難しい」
「無料版の提供は初めてだってことだね」
「これだけ画像の多い原稿ファイルのアップロードもな」