「最近、時々ネットになんでもいいから感想が欲しいという意見が流れてくるけどね」
「うん」
「作者は読者からどう思ったのかを聞きたいのであって、作品を分析して欲しいと思っているわけではない。作品を分析したいのは研究者であって、作者でも読者でもない」
「それは違うものだってことだね」
「そう。作品を分析するのは、意識していない作り手の深層を暴くためであって、それは作者が望んだことではないのだ」
「作者が望んでいることってなに?」
「読者、視聴者が楽しむことだな」
「では、君が語っていることは感想ではないのかい?」
「感想ということもある」
「そうじゃないことも多いわけだね」
「まあそういうことだな」
「つまり、君は作者の敵だと」
「そうかもしれないよ、ヤマトの諸君」
「おまえはデスラー!」
「そうだ。私が間男に最愛の女性を寝取られた間抜けな帝王デスラーだ」