「ユニオンパンのネーミングの由来が何となく見えてきた」
「それはなんだい?」
「中小の製パン業で構成される業界団体の存在に気付いたからだ」
「これがなぜ関係するの?」
「組合=ユニオンだからだ」
「えー」
「しかも、【1956年 - 全国パン協同組合連合会、日本パン協同組合連合会、全国学校給食パン協同組合連合会の3団体が解散し、設立】と書いてあるだろ。前身の組織名には全て組合の文字が入っている」
「これらの団体のいずれかの共同ブランド名が【ユニオンパン】という推理だね」
「更にこんな団体も発見してしまった。昭和24年設立」
「これも【組合】だね」
「いずれかの組合が主導して【ユニオンパン】をやっていたが、【東京ユニオンKK】はそういった組合が主導して作った会社ではないだろうか」
配給パン,配給小麦 §
「おそらく、終戦直後のパンについて理解する最重要キーワードが配給小麦と配給パンではないだろうか、と思えてきた。パン屋は配給小麦を持ち込まれて焼くことしかできない時代があり、そのあとでおそらく学校給食へのパン、続いて小麦/パンの統制解除で組合の時代が来たのではないだろうか」
「先は長いね」