「電子書籍として出たので買って読んだ」
「なぜ紙で買わないの?
「紙の本で買うとすぐ行方不明になるから」
「……」
「中身は面白かったよ」
「どこが面白かった?」
「昔読んだSF作家の名前が山ほど出てきたところかな」
「参考になった?」
「いや。どこまで本当か分からない。まあ、それは他の関係者が書いた本、あるいは証言も同じだけどな。全員の証言を寄せ集めると筋の通った解釈ができない」
「誰かが嘘を付いているの?」
「真実はそれを見た人の数だけあるからだろうな」
オマケ §
「しかし、退魔戦記とは懐かしいね。最初に買ってもらった文庫本はシービュー号で自分で最初に買った文庫本はほら男爵現代の冒険だが、自分が手に入れた最初の10冊に退魔戦記は入っていたと思うよ」
「それだけ?」
「地球の汚名とかね。時間砲計画とかね。そのあたりも読んだよ」
「アニメの話は?」
「スーパージェッターは見た記憶がある。鉄腕アトムは見た記憶が無いけれど、親の証言だと見てたそうだ」