2018年02月15日
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三百字小説『ジャンボーグボイン』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 ジャン子は並外れて巨乳だった。

 小学生低学年でブラジャーを必要とし、中学生時代は既に巨乳アイドルとしてデビューしていた。

 担任が「なんとジャンボサイズ」と感嘆したので、付いたあだ名は、【ジャンボーグボイン】だった。

 男子生徒にもよく持てた。

 しかし、高校になると話が変わった。ボインの成長が止まらないのだ。ボインは身体の大きさを超えて最後にはボインは身体を飲み込んでしまった。

 ある夜、UFOがジャン子の家の上空に飛んできて、ジャン子を吸い上げた。

 「ジャン子よ。おまえは我々の仲間。ボイン星人だったのだ」

 「証拠はあるんですか!」

 「あるとも。ほら。この書類に君の両親の拇印も押してある」

(遠野秋彦・作 ©2018 TOHNO, Akihiko)

遠野秋彦