2018年04月08日
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三百字小説『宇宙英雄冗談シリーズ・地球替え玉作戦』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 悪の宇宙人から地球が狙われていると知った正義の宇宙人は、地球そっくりの惑星を用意して替え玉とすり替える作戦を考えた。

 「題して地球替え玉作戦です」

 「見事だ。さっそく実行を頼む」

 地球に来た彼らは計画案をまとめた。

 「そろそろ飯にするか。何にする?」

 「ラーメンなんてどうでしょう」

 「待て。量が少ないぞ」

 「ふふふ。ちゃんと地球ならではの作戦を立ててあります」

 「ならば食うか」

 二人はラーメンをすすった。

 「食べ終わったからにはその作戦とやらを見せてもらおうか」

 「おっちゃん、替え玉ちょうだい」

 「なんと見事な地球替え玉作戦だ」

 その時店主が言った。

 「お客さん、うち長浜ラーメンじゃないんで、替え玉はやってないんです」

(遠野秋彦・作 ©2018 TOHNO, Akihiko)

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