「大田黒公園周辺100年の歴史」
「実は今日は用事があって、そこから直接荻窪にまわったのだ」
「展示ガイド2回目じゃないか。なんで2回も同じものを聞くんだよ」
「実は同じではなかったのだ」
「えー」
「1回目は全部山田さんがやったと記憶する。ところが、2回目は1/3だけ山田さんがやって、残りを内藤さんがやったのだ。実際に江渡狄嶺の遺産整理をやったそうで、やはり少し言うことが違う感じだった。同じことを言っているはずなのだけどね」
「なるほど。行く価値はあったと」
荻窪の記憶「大田黒公園周辺100年の歴史」 §
「展示解説には少し早い時間に到着したので、1階にあった大田黒公園周辺100年の歴史を改めて見ていたのだが、じっくり見るとこれがめちゃめちゃ面白い」
「どう面白いんだ?」
「何しろ、当時の小型ムービーカメラで撮った動画が残っている。凄いぞ。8mm普及前の9.5mmだそうだ」
「へー」
「しかも、著名人がどんどん荻窪に集まってくる状況が克明に説明されている。しかも別荘だ」
「帰農ではなく?」
「そう。徳冨蘆花とか、江渡狄嶺とか、あのへんの連中が望んだのは農業の実践。でも、彼らは別荘地を求めていた」
「まるで違うだけだね」
「そして気付いたこと」
「なんだい?」
「以前前を通りかかった公園。荻外荘公園というらしいのだけどね」
「うん」
「その奥には、近衞文麿旧宅があるらしいぞ」
「前を素通りして残念ってことだね」
オマケ §
「今回はイレギュラーな荻窪行きだったので、電車賃を節約するためにいろいろ工夫してみた」
「行きはどうした?」
「南北線からJRに飯田橋で乗り換えて見た。乗った黄色い電車が中野止まりで、そこから赤い電車に乗り換えたけど」
「帰りは?」
「青梅街道を阿佐ヶ谷の杉並区役所前まで歩いてそこからすぎ丸に乗った。そのまま浜田山で下高井戸に行くすぎ丸に乗り換えて、自宅の近くまでバスで帰れたよ。これで帰りはたった200円」
「何か誤算はあったかい?」
「うん。バス停の前に杉並区役所があったからトイレ借りようかと思ったら既に閉まっていた」
「ダメじゃん」