概要 §
ClickOnceを止めてまでSquirrelを利用するためのメリットが非常に読み取りにくかったので、比較を試みてみた。両者にはメリットとデメリットがあることが分かった。
ClickOnceの特徴 §
- MS純正
- 古い
- 簡単にインストーラーを作成できる
- アップデート時に利用者に問い合わせが発生する
Squirrelの特徴 §
- OSS
- 新しい
- nugetパッケージの技術を使っているので、インストーラの作成がまわりくどくてめんどくさい
- アップデート時に利用者に問い合わせが発生しない (サイレントインストールができる)
どちらを使うべきか §
- 限定された利用者だけが使う内部ツール (手間を掛けたくない) → ClickOnceで十分。Squirrelで掛かる追加の手間は正当化できないかもしれない
- 限定されない一般利用者が利用する一般アプリ → 利用者に手間を意識させないために、手間が掛かってもSquirrelで行った方が良い
ただし、一般利用者向けにはWebアプリとして作成する方が望ましいと思うなら、Squirrelの出番は無い。Webアプリとしては作成できず、かつ、一般利用者向けというかなり狭い領域にのみ、Squirrelの出番は限定されてくるのではないか。
感想 §
「結局問題はなんだい?」
「Squirrel、手間が掛かりすぎるんだよね」
「本来、nugetから入れるという一手間ですら余計なのに、nugetパッケージまで作らないとならないからね」
「そう。ほとんど使い捨てみたいな便利ツールをどのマシンでもすぐ起動できるように配置するだけなら、ClickOnceの方が圧倒的に楽」
「他に何か問題は?」
「Squirrelは読み方が良く分からない上に、馴染みがない言葉。しかも、同名のプログラミング言語まであって検索がめんどくさい」