「宇宙戦艦ヤマトブーム初期の時代は、小説類を除外するとロマンアルバムと秋田書店のムックしか本がなかった。しかし、秋田書店のその後の本は買ってなかったから、今になって秋田書店映画テレビマガジンさらば宇宙戦艦ヤマトを1冊買ってみた」
「それで?」
「意外と面白い」
「どのあたりが?」
「しばらくその話題を順次取り上げてみたい」
「今回は話題を1つだけ取り上げる」
「それはなんだい?」
「これが凄い。こんなビジュアル見たことない」
「映画本編にないのかい?」
「映画本編で使用されているものとは以下の点で違う」
- 映画本編で全景は写らない。横パンである
- 特殊効果が付いて透過光などがまたたいている。計器類も動いている
- 左右が逆である
「つまりなんだい?」
「このビジュアルはおそらくこの本でしか見られない」
「どういうことだい?」
「大多数のさらばムックは、フィルムからビジュアルを構成していることが多いと推定する。ところが、この本に限ってはどうも違うようだ。力の入り方が違う」
「どう違う?」
「この絵はおそらく以下のようにして撮影されている」
- 背景の上にセルを乗せて撮影している
- (その後扱いを間違えて裏焼きで掲載してしまった)
「まさに、この本でしか見られないビジュアルなのだね」
「かもしれない」