2018年07月09日
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【宇宙重巡洋艦高尾始末記: 辺境艦隊シリーズ合本】の出版について

Written By: 遠野秋彦連絡先

 辺境艦隊シリーズは本来シリーズ化の予定はありませんでした。

 ですから、1巻の最後で高尾は反乱を起こして海賊船になってしまいます。

 宇宙重巡洋艦高尾が消滅しては、もうシリーズは続けられません。

 しかし、巻末のミニ用語集で高尾の反乱を誤魔化すための2代目高尾が存在していると書いてしまったため、続編が可能になりました。

 シリーズ2巻はその2代目大活躍の話です。

 シリーズ3巻は反乱したあとの高尾の話としてまとめてあります。つまり、海賊船が高尾に化ける話です。

 シリーズ4巻は、また1巻のミニ用語集に戻って、日本連邦宇宙軍はBB17大和がサタニウム戦隊に沈められて没落したと書かれていたことを取り上げて、まさに日本連邦宇宙軍が没落する話になっています。最後に収録したミニ用語集で日本連邦に見切りを付けた新政府が誕生してしまいます。

 しかし、これは東京政府の没落と日本連邦新政府の成立を描いた第1巻のリフレインそのものです。

 つまり、4巻は1巻提示したテーマを回収する完結編とも言いうる内容だったのです。

 「ならば、1巻から4巻まで通して読むと、それそれで一つの物語になるな」ということに気付き、合本を作成することにしました。宇宙重巡洋艦高尾の最盛期の大活躍から老朽艦として戦没するまでの一生が一冊になります。

 ですが、これまで読み続けた読者には単独の4巻もある方が良いでしょう。

 ですので、今回は立て続けに2冊発行しています。

 合本には、表紙や解説などが含まれていません。逆に、合本版の解説と合本版の表紙は合本のみの収録となっています。気になる読者は両方買っても良いと思います。(それほど高くはありませんので)