2018年08月30日
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三百字小説『麻宮佐々木』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 かつて、麻宮と佐々木は最強のスケバンコンビとしてその名を轟かせた。

 しかし、このままではいけないと考えた周囲の者達は、学校卒業後に二人を警察に就職させた。

 「何の因果かマッポの手先」と愚痴を言いながらも二人はミニパトに乗って駐車違反を取り締まっていた。

 ある日、二人に怨みを持つ不良が徒党を組んで二人を取り囲んでリンチにしようとした。

 「これぐらぶちのめすのはチョロいぜ」と麻宮は言った。

 「待て、それをやると警察をクビになる」と佐々木が制止した。

 二人は誠実な話し合いでピンチを切り抜けた。しかし、不良達はなぜか傷だらけで全員が警察のご厄介になった。

(遠野秋彦・作 ©2018 TOHNO, Akihiko)

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