2018年11月22日
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三百字小説『タイル張りのフリースタイル』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 アルタイル星のタイル職人には厳格で理不尽なルールがあった。しかし、ある日若い職人が反乱を起こした。

 「俺達はもっと自由にタイルを貼りたい!」

 彼らは美しいアートとも言える美的センス溢れるタイルを貼り始めた。

 人々は彼らを賞賛した。

 「美しいぞ、ワンダフル」

 しかし、特に大胆にタイルを貼られたスペースシャトルが大気圏突入で燃え尽きると人々は戦慄した。

 「なぜ、こんな悲惨な事故が起きたのだ」

 古参タイル職人がボソッと言った。

 「耐熱タイルを正しく貼らないからだ」

(遠野秋彦・作 ©2018 TOHNO, Akihiko)

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