2018年12月05日
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京王風土記1で見る深大寺の驚愕すべき過去像・なぜ深大寺で蕎麦屋が成立したのか

Written By: 川俣 晶連絡先

「京王風土記1は面白い」

「たとえば?」

「以下は良く分からない謎」

  • 吉祥寺駅北側に描かれた吉祥寺牡丹園とは何か。場所はどこか
  • 上北沢の玉川上水沿いに描かれた桜並木とは何か

「なるほど」

「でももっと面白かったのは深大寺」

「それがどうした?」

「実は、神代農場のあたり、下の方はわざびを栽培していたらしい。上の方は養魚場だったらしい」

「へー」

「水温が低い関係らしい。ちなみに、わさびは試験農場で、大沢などで幅広く栽培されていたらしい」

「なるほど」

「水温は流れていくうちに上がっていくので、下流部では普通の農業はできたらしいようなことも書いてある」

「それが面白いのだね」

「まあ現地を見てきたからね。でも、それが全部じゃない」

「なんだよ」

「なぜ深大寺蕎麦なのか」

「理由があるの?」

「昔は田舎で蕎麦屋など成立するものではない。それなのに成立した。それはなぜか」

「なぜだ?」

「明治初期、小金井小次郎が開帳した賭場があって24時間博打をやっていたらしい。それに対応するために、24時間営業の蕎麦屋が深大寺で三軒も成立したらしい」

「賭場かよ」

「24時間、博打が続いたらしいぞ。腹が減ったら蕎麦屋で蕎麦を食って2~3時間寝てまた博打だと書かれている」

「おっかないね」

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