Written By: 川俣 晶
「佃である。近くにそういうものがあると知って寄ってみた」
「どこ?」
「佃島ポンプ所の近く。明治丸の対岸あたり」
「どんな場所?」
「島崎藤村など、昔の文学者が執筆した旅館兼下宿だという」
「誰か気になる名前が合った?」
「現地の案内板によれば竹久夢二もここに来たらしい。竹久夢二ならご近所の話題につながるから興味深い」