2019年02月24日
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帝都電鉄(上) (RM LIBRARY235)

Written By: 川俣 晶連絡先

帝都電鉄 上

「面白い本が出たな」

「何の本?」

「帝都電鉄」

「それはどこの電車?」

「今の井の頭線」

「どこが面白いの?」

「初期の歴史が詳細に書いてある。何と建設中に吉祥寺で国鉄の線路を接続していたことや、そこから小田急の蒸気機関車703が常駐して使われていたとか。そんな話は全く知らなかったよ」

「インパクトがいちばん大きいところはどこ?」

「703と名指しで特定の蒸気機関車を示していて703の写真まで載っていたところかな」

「そんなに凄い本なの?」

「だろうな。Amazonでは2019/02/24現在【通常1~3か月以内に発送します】という状態だ。在庫が切れてる」

「今は買えないの」

「永福町の啓文堂では10冊ぐらい平積みになっていたぞ。久我山の啓文堂にも一杯あったそうだ」

「井の頭線沿線の啓文堂が狙い目だってことだね」

「地元の人ならそれが一番手っ取り早いだろう」

「京王沿線じゃ駄目?」

「そこまでは調べていないよ。こっちは永福町まで歩いただけだ」

オマケ §

「p10~11に掲載された路線図は以下の理由から神田川ルートの頃の計画図だろうな」

  • 永福寺の南を通る

「なるほど」

「ところが、天神社(おそらく第六天)の南も通るのだ」

「それだと神田川沿いとは言えないね」

「むしろ、玉川上水沿いになる」

「それだけ?」

「いや。井の頭の池と玉川上水の隙間を通って吉祥寺に至る」

「待て。それはかなり無理があるだろ。そこを通ったら吉祥寺行きすぎるだろ」

「そのあたりは、要検討だね」

「話はそれだけ?」

「いや、ここからが本題」

「というと?」

「永福寺の手前に大きな池が描かれている。これがいわゆる【永福寺の池】だと考えるなら、【永福寺の池】は武蔵野養魚場の位置にあると考えられる。あれは養魚場になる前は永福寺の池だったのではないだろうか」

「それが仮説だね」

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