2019年03月15日
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三百字小説『半田戦士Solder Soldier』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 僕は半田こての間違った場所を握ってしまった。あまりの熱さに僕は飛び上がった。しかし、その衝撃で僕は半田戦士に変身してしまった。

 僕は、この世の悪を成敗するために半田こてを武器に立ち上がった。

 「やめろ、そんなもので叩かれたら火傷しちゃうじゃないか」

 「安心しろ。コンセントは抜いてある」

 「それ、電池式の半田こて……」

 悪党は大やけどして敗北した。

 「あなたは間違っているわ。半田こては半田付けをするためのもののはず」と意見してくる女もいた。

 僕はその女の唇を半田付けして黙らせた。

 これなら文句はないはずだ。

(遠野秋彦・作 ©2019 TOHNO, Akihiko)

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