2019年06月04日
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井の頭公園のプールはいくつあったのか?

Written By: 川俣 晶連絡先

「井の頭公園に過去存在したプールの数は諸説あってはっきりしないが、君はいくつ知っているか・京王と帝都の歴史とトリビア100+では、井の頭公園に過去存在したプールは3つと結論した」

「それに問題があるの?」

「調べるともっとあった」

「えー」

「取りあえず重複を含めて全て列挙する」

  • 児童用徒渉池(丸池)
  • 徒渉池(子供プール) (市営プール併設)
  • 子供ノ水泳場 (天然プール) (井の頭の池の東端の水門の手前あたりと推定)
  • 子供水泳場第二プール (井の頭の池の東端の水門の手前と井の頭公園駅の中間と推定)
  • 井の頭遊園子供プール
  • 市営プール(移転前)
  • 市営プール(移転後)

「多いね」

「しかし、【市営プールに併設された徒渉池】と【子供水泳場第二プール】がイコール関係だと気付いてパッと整理できた」

「つまりなんだい?」

「こういう関係だ」

  • 児童用徒渉池(丸池)=子供ノ水泳場 (天然プール)
  • 子供水泳場第二プール=井の頭遊園子供プール=徒渉池(子供プール) 

「整理できたわけだね」

「話を分かりにくくしている要素がいくつかあるようなので、整理しよう」

  • 最初に生まれたのは子供用天然プールであるが危険であった
  • 次に昭和8年頃、市営プールが建設されている。市営プールは大人向きの本格プールと安全な子供プールから構成されていた。ただしこの時点では天然プールは廃止されておらず、新しい子供プールは第二と呼ばれている
  • 天然プールはすぐに廃止されたと思われる。ここで子供プールから【第二】の文字が取れる
  • 子供プールは比較的早期に廃止される (時期不詳)
  • 本格プールの方は昭和58年頃に井の頭公園西部に移転してその後廃止されて残っていない
  • 子供用プールは徒渉池と呼ばれることがあり一貫しない。また、天然プールは丸池と呼ばれることがあり一貫しない。

「なるほど。話がややこしい」

「というわけで、井の頭公園周辺にあったプールの数は4つだろう。天然プール、子供プール、本格市営プール移転前、移転後の合計4つだ。他は全て名称の問題だろう」

残された問題 §

「残された課題もある」

「それはなんだい?」

  • 武蔵野市歴史年表 昭和30年~昭和42年に書かれた1966年の【市営こどもプール完成】とは何を意味しているのか
  • 昭和42~3年に子供プールの目撃証言があるが、これとの整合性はどうなのか

「まだまだ終わらないわけだね」

「でも、本格的に追いかけるのはつらいぞ。そこは主テーマでは無いから」

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