2019年08月09日
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UQ HOLDER連載第163回感想【ネタバレ注意】

Written By: 川俣 晶連絡先

「実は今回の話はそれほど面白いわけではない。それなりに盛り上がってはいるがね」

「どうして?」

「単純に敵を倒す話だからね。ピンチもありきたい。すぐに解決法が見えてしまう。バケモノみたいな強さも、そればかりでは飽和して刺激がない」

「それじゃつまらないじゃないか」

「ところが、ここで最強クラスの敵である十蔵、七重楼をやっと倒したにも関わらず、そこでダーナ様登場で全てをかっさらっていった」

「静かに登場だね」

「ある意味でいちばん恐い。本来彼らの守護者みたいな立場だからね」

「つまりなんだい?」

「十蔵、七重楼を上手く倒せてしまうのも、ダーナ様登場を盛り上げるための引きだってことだ」

「なるほど」

「あと刀太参戦のね」

「おお、忘れていた。主人公だっけ」

オマケ §

「個人的にツボに入ったのは何?」

「鳥居。鳥居好きなんだよね。特に屋敷神の鳥居。ここで鳥居が出てくるとは思わなかった」

「この鳥居は君に言わせるとどうなんだい?」

「神社の鳥居はたいてい大きい。数が多いこともある。それに対して、屋敷神の鳥居はこじんまりとしていることが多い。数もたいてい1個だ。今回のエピソードに出てきた鳥居は小さいから屋敷神に近い雰囲気だ。まあ小規模なお稲荷さんなどでも規模は小さいけどね」

「鳥居は2個あるように見えるよ」

「ところが後ろの一つは通常の意味での鳥居ではないように見える。やはり鳥居は1つではないか」

「なるほど」

「これ、おそらく九郎丸の一族の、一族のための鳥居じゃないかと思う。普通の神社の鳥居ではなく。祀られている鏡も一族のものではないか」

「一族の奥義を使った九郎丸に対応して、一族の鳥居と鏡が召喚されてそれに応えたってことだね」

「みんなでお賽銭をあげる神社の鳥居とは少し違うように思えるよ」

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