最短の分水の大きな謎・玉川上水下高井戸分水
「実は下高井戸分水の長さは五町という情報があって、裏付けを取るために都立図書館で上水記を見てきたのだ」
「三週連続で都立図書館行ったのはそのためか」
「三周目だけな。一週目と二週目は別」
「それで、書籍を更新したんだね?」
「そうだ」
「更新はどこだい?」
「以下の3項目を追加」
- 帝都地形図による分水点の推定
- 上水記の【樋口より水末まで五町程】の意味
- コラム・最短の分水はどれか
「それで、改訂のポイントはどこだい?」
「1940年代の航空写真による分水点から五町=約550メートルの線を引くと、ほぼ謎の屈曲点であるという発見があってな。天然河川と推定した部分は下高井戸分水ではない、という推定が成立したのだ」
「詳しい話は本に書いたわけだね」
「そう。その通り」