2019年11月07日
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新日本宇宙軍重巡洋艦『高尾』12: ムーツーの逆襲! 高尾対旗艦M2号

Written By: 遠野秋彦連絡先

表紙 新日本宇宙軍重巡洋艦『高尾』12: ムーツーの逆襲! 高尾対旗艦M2号

「新刊かい?」

「そうだ」

「12巻の特徴は?」

「高尾第3シリーズがついに完結する」

「完結するってどういうことだい?」

「深宇宙に放り出された高尾はついに帰還する」

「帰還すると何が起こるんだい?」

「本来飾りだったブリッジクルーの美少女軍団が高尾から降ろされる。本来飾りだったはずの艦長もね」

「話が終わっちゃうじゃないか」

「だから完結なんだ」

「なるほど。普通ならブリッジクルー全員が若い女性っていうのはあり得ないわけだね」

「うん」

「他には?」

「なんと、M2フラッシュ(幽霊戦艦大和)との因縁の対決が決着する」

「それだけ?」

「いや。銀河大戦だ。ムームーと生きている死とガーディアンと地球人が全て入り交じって戦う」

「もっと色気のある特徴はないのか?」

「爆乳の二人がなんと人間牧場で搾乳されて母乳を絞られる!」

「他には?」

「小太り爺さんのコブト・リーナンも活躍するよ。結局これは牧野あんこ艦長が、胸の邪魔な二つのコブを小太り爺さんに取ってもらう話なんだ」

「なんだよコブって」

「読めば分かる」

表紙 新日本宇宙軍重巡洋艦『高尾』12: ムーツーの逆襲! 高尾対旗艦M2号

オマケ §

「この結末は意図されたものなのか?」

「概ねはその通りだ。第3シリーズ開始時に、12巻までの大まかな流れを作ってその通りに進んだ。8巻で沈んだと思われたM2フラッシュが実は沈んでおらず逆襲来るというあらすじは最初に決めた通りなのだ。だから、8巻をよく読むと【撃沈をきちんと確認できていない】と分かるようになっている」

「意図通りに書けなかったことはあるかい?」

「実は最後にムームーの白鯨が重要な役割を果たすはずであったが、そこは描けていない」

「なぜだい?」

「意外性のある結末を付けてそこでスパッと終わらせたかったのでね」

「意外性のある結末ってなんだい?」

「それは読んでのお楽しみだ」