2020年01月11日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記 total 1331 count

北烏山の電柱【朝顔支】は朝顔園に接続するための電柱群だったのか?

Written By: 川俣 晶連絡先

朝顔支

「実は北烏山には【朝顔支】と書かれた電柱が存在すると教えて頂き、調査に向かった」

「君が知りたかったのはなんだい?」

「本当に東京朝顔園と想定された場所に接続しているのか」

「結果はどうだい?」

「確かに、自分が想定した北烏山1-18のあたりを通る。1-17という想定もあるが1-17も通る」

「どんな経路だい?」

「大ざっぱに言えばこんな感じだ」

  • ここでは、【朝顔支】から更に分岐した【朝顔支】のL1やR1などの更なる支線は除外して調べてある
  • 【朝顔支】はNTT東日本の電柱である (東京電力ではない)
  • 他のものと同じ電柱に相乗りしている場合がある (他の名前も付いている場合がある)
  • 【朝顔支】は1から37まで確認した。(中間の番号に抜けがあるのかまでは厳密に調べていない)
  • 【朝顔支】の始点【朝顔支1】は甲州街道(新道)ではなく、甲州街道(旧道)近くである。東京朝顔園が存在した時期はまだ新道は存在しないので時代的に整合する
  • その必然として【朝顔支】は甲州街道(新道)の上空を通過している。甲州街道(新道)沿いの電線とは直角に交差している
  • 【朝顔支】の終点【朝顔支37】はプラウド富士見ヶ丘コートテラス(〒157-0061 東京都世田谷区北烏山1丁目60−25)前である

「ここから何か分かることがあるかい?」

「そうだな。おそらく、【朝顔支】を引いたのはNTT東日本ではなく時期的に電電公社。この地域で初めて電話を使用した施設が東京朝顔園だったのではないか」

「なるほど。このあたりは、当時何もない地域だからだね」

「でも旧甲州街道沿いの芦花公園駅あたりには既に電話が使われていたのだろう」

「そこは京王線のおかげで繁栄していたようだね」

「【朝顔支1】の先は【局前支】という名前の電柱に接続していると思われる。【局前支】は最終的にNTT烏山ビル(〒157-0062 東京都世田谷区南烏山6丁目23−1)まで続いていることを確認した」

「他に何か気付いたことは?」

「実は【朝顔支】の終点が東京朝顔園想定地よりずっと先になっているのが気になっている」

「なぜだと思う?」

「可能性はいくつかある」

  • 東京朝顔園の所在地は実は終点【朝顔支37】のあたり
  • 【朝顔支】は東京朝顔園と無関係に設置したがたまたま朝顔園があったので【朝顔支】と命名しただけ
  • 【朝顔支】は東京朝顔園のために作ったが、後で延長してもっと遠くまで伸ばした

「どれが正解だと思う?」

「それが分かれば苦労はしない」

下高井戸周辺史雑記