2020年06月18日
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イナズマイレブン・脅威の侵略者編第41話~第42話感想

Written By: トーノZERO連絡先

  • 41 デザームの罠!
  • 42 激闘!最凶イプシロン!!

おおまかな流れ §

 エイリア学園の廃棄された訓練施設で雷門は特訓を行います。

 そこにデザーム率いるイプシロンが現れ、試合を行いますが、引き分けて消えます。

 施設を勝手に使ったことは怒られません。

先に結末を見て正解だった! §

 先に結末を見て正解でした。

 明らかに、第41話~第42話は内容をミスリードさせる構成です。

 このエピソードは見かけ上、【敵が遺棄した施設で特訓できて、敵と対等になれた。凄いぞ雷門】という内容を持ちます。

 しかし、実際は【雷門を鍛えるためにエイリア学園が施設を提供し、デザームは適切な負荷を掛けながら試合で雷門を鍛えた】が正解でしょう。

瞳子の視線 §

 施設に入った瞳子は何かに気付いた顔になります。

 要するに、そこがどんな施設なのか見ただけで分かってしまったのではないかと思います。しかし、無人になっていて自由に使用できる理由までは分からなかったようです。

 ここで、本当に視線と表情だけで演出されているのは見事。

ジムリーダーとしてのデザーム §

 実は本放送の録画を見ていると、イナズマイレブンが始まる直前にチラッとだけポケモンDPのCMが挟まることが多い。

 それとは直接関係ないのだが、実はデザームはジムリーダーとして振る舞っていると考えると分かりやすいと気付いた。ポケモン世界におけるジムリーダーとは、挑戦者の力を推し量り、持ち味を引き出し、適切な壁となって立ちはだかり、そして最終的に負ける役割を背負った者だ。

 デザームの役割はまさにそれと同じ。

 雷門と戦い、適当なところまで来ると決着が付いていないとしてもそこで消える。雷門の力を引き上げるための存在だ。しかし、デザームの部下はその意図が分かってはいないようだ。ただ単に勝つために戦っているだけのジムリーダーの手持ちポケモンみたいなものかもしれない。

 しかしながら、そのことは視聴者には隠されている。

 あくまで、表面的にデザームは【互角の戦いのスリルを楽しみたい男】として描かれている。あくまでエイリア学園はサッカーで地球を征服しに来た宇宙人なのであり、雷門とエイリア学園は地球の命運を賭けてサッカー勝負をしているはずなのである。

どんどんおかしくなっていく吹雪 §

 吹雪がどんどんおかしくなっていく描写が秀逸。

 一人で洗面所にいたり、二重人格の切換が不安定になったり。

 しかも、いちばん彼に辛く当たったはずの染岡離脱が原因かも知れないとまで言われてしまうとは。

 豪炎寺離脱、染岡離脱と続いて雷門攻撃の要がごっそりいなくなって吹雪のプレッシャーが大きくなりすぎたということもあるのでしょう。一応、FWには新メンバー浦部リカもいますが、吹雪の目には入っていないようで。

まとめ §

 しかし、本当に【あらゆる期待感を打ち砕く】内容に徹していますね。

 豪炎寺離脱の穴を埋める逸材だったはずの吹雪は壊れていくし。

 せっかく特訓したのに同点で相手が消えてしまってスカッとしないし。

 夏未が意識して隠れたのに、秋と円堂はぜんぜん色気のない話しかしないし。

 木暮がせっかくチームに馴染み始めたのに……。

 ちなみに、試合には出ないものの実はずっとそこにいる虎浜甲子が面白い存在感。(他のCCCのメンバーはだいたいお好み焼き屋台を手伝っている感じか?)

 余談だが、浦部リカの印象がずいぶん変わってきているぞ。最初は邪魔な迷惑キャラ的に見えていたが、割としたたかな計算の上で動いている鋭いキャラかもしれない。