※ 本作の内容は全て架空です
戦艦バザール・デ・ゴルザールは1911年、トルコの隣、小アジアのヘソと呼ばれた南アナトリア最初のド級戦艦として建造された。
しかし、この戦艦の数奇な運命は建造中から始まった。
建造中に母国ではクーデターが起き、新政府は建造中の戦艦の建造費は払えないと言ってきたのだ。
結果として英海軍が接収し、戦艦モンキーとして就役させたが規格が合わず使い勝手は良くなかった。そこで、南米のアルゼンチンの隣にあったアルマチアが購入して、国王の名前を付けたが長いので元の艦名を短縮した戦艦バザゴザの名で国民と乗組員に親しまれた。
もっとも本艦の唯一の戦果は国王のバナナを盗んだ猿の追跡であった。
(遠野秋彦・作 ©2020 TOHNO, Akihiko)