ネット時代の歴史研究: 偉い先生に頼るな! 君こそ謎の答の発見者!!
「前々から書こうと思っていた本だ。勢いで書いた」
「どんな本だい?」
「ネット時代の歴史研究の方法論だ」
「それは重要なのか?」
「うん。なぜなら、プロとアマの情報格差が縮小された結果、プロが扱わない手つかずの領域が山ほどあることが分かってしまったのでね。知りたいことは自分で調べるしかない」
「全ての人が歴史研究者になれるの?」
「売るための都合上、君も答が見つけられる!という感じのタイトルになっているけれど、最低限きちんと文章が読めて論理思考できる人じゃないと無理」
「書かれてもいない話が行間に見える信念の人はダメなんだね?」
「そう。あっさりデマに踊らされるような人は歴史の真実どころか、歴史にすらたどり着けない」
「じゃあどんな人に向けた本なんだ?」
「答を既に持っている人ではなく、答を探している人」
「自説の根拠を探している人じゃなくて、疑問の答を探している人ってことだね」