2021年05月17日
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三百字小説『結晶世界の決勝戦』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 結晶世界世界の結晶人間達の新体操の競技が行われた。

 我がチームは、特に人間世界からベテランを呼んで監督をしてもらった。

 その工夫が功を奏して決勝戦で勝利することができた。

 「監督、結晶世界ならではの苦労はありませんでしたか?」と記者が質問した。

 「結晶人間に、柔らかい演技をさせるのに苦労しました」

 「監督、勝利の理由は?」と別の記者が言った。

 「努力の結晶です!」と監督は答えた。

(遠野秋彦・作 ©2021 TOHNO, Akihiko)

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