2021年07月24日
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感想・映画「火事と子馬」

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「安彦良和作画の1978年の短編映画である」

「ガンダムが1979年だからそれより前?」

「そうなる」

「それで見てどうだった?」

「最初だけどうかと思ったが、主人公の家のシーンになってからは絵に見応えがあって、確かに安彦良和は絵が上手いと思った」

「なるほど」

「でもさ。ガンダムには向いてなかった。こういう古い世界観の方が上手く描けている。モビルスーツがチャンバラしているうちは良いが、メカのスケール感が無いから宇宙で宇宙戦艦がミサイルを撃つような世界になるとイマイチ感が出てしまう。逆にいえば、宇宙もミサイルも出てこないこういう世界観だと単純に上手さを堪能できる」

「向き不向きはあるってことだね。では絵は抜きにして映画としては面白かった?」

「シナリオは良くできていた。そもそも結末の解釈がはっきりしない。子馬は火事に飛び込んでヒロインを助けて死んだのか、それとも生き延びたのか。最後のシーンに出てきた白い子馬はあの子馬なのか、それとも、単に似た白い野生の子馬がいただけなのか」

「割り切れない余韻が残るわけだね」

「そもそも、無理のある動物愛との決別という成長を促すドラマ性が濃厚で、良くできたシナリオであった」