2021年07月30日
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感想・仮面ライダーBLACK14話「マグロが消えた日」

Written By: トーノZERO連絡先

 買い占めの話があるというので、見た。

 街からマグロが消える。

 マグロの脳から怪人の強化薬が作れるので悪の組織がマグロを買い占めた。

 しかし、残ったマグロの身体を大量に放置して腐られて発覚する。

 ……という筋書きだ。

 さして面白い話ではないが、ポイントは二つある。

  • 悪の組織はマグロを買い占めている。つまり奪ったわけではない。金は払っている
  • マグロの脳を必要としているだけなのに丸ごとマグロを買って、残りを腐らせ、結果として自分たちのことを露見した。計画性がない

 つまり、金持ちのボンボンが札束で叩いて好き勝手しているが、計画性がないのですぐに全部無駄になるという話である。悪の組織というより行動が子供である。

 おそらく、昭和ライダーに典型的にある問題だろう。子供の理屈で話が進行し、盛り上がりを欠く(盛り上がりはアクションで付ける)。平成ライダーになると大人の理屈が話に入ってくるケースが増えていったのではないか。

オマケ §

「これだけじゃダメダメじゃないか。何か良かったことも付け加えろよ」

「そうだな。仮面ライダーブラック、南光太郎は格好良かったよ。ちゃんとヒーローらしい顔つきで、ちゃんと事件を追って腐ったマグロに到達していた。ちゃんとヒーローらしい。でも、きちんとヒーローをしている分だけ、話が平べったくなってしまったのも事実だろう」

「ヒーローだってずっこけた方が話に奥行きが出るわけだね」

「これがシャンゼリオンならサバが渡されるところだ」

「マグロじゃねえ」