「まあ、ジブリではあるし、一応見ておきたいと思っていたのだが、凄く見たいとまでは思っていなかったので、今になってしまった」
「庵野秀明監督の実写映画だね」
「そう。スタジオカジノ作品」
「で、実際に見てどうだった?」
「うーん。表現は上手い。テーマも悪くない。でも、物語の組み立てがあまり上手くいっていない感じがする。正直、ダラダラし過ぎだし、序盤の掴みも弱い気がする。すぐダレた。あと、小さすぎて聞き取れない台詞も多かった。あれは静まりかえった映画館ならなんとかというレベルだろうな」
「まとめると?」
「ヒロインの家族が虚構か現実か分からないあたり、押井守映画のパチモン感があった。あと、無限に終わらない【明日は誕生日】もな」
「ひぇ~」