新日本宇宙軍重巡洋艦『N高尾』22 九九光年の奇跡・喪失と引き替えの栄光
「ついに88ミリ光年砲編が完結する」
「終わっちゃうのか」
「そして、艦齢77年のN高尾もここで沈んでN高尾の物語もここで終わる」
「終わっちゃうのか」
「人類の栄光の勝利を引き替えにな」
「花道は用意してあるわけだね」
「この巻の特徴は、普通の意味での戦闘シーンが存在しないことだろうな」
「ピンチはないの?」
「いやある。でも、【信号がユニットに届いていない。なぜだろうか】とか【タンクに入っている物質が違うけどこれで本当にキャンセラーが動作するだろうか】とか、そういうピンチの連続で盛り上がる」
「【主砲発射】【どかーん】【やったやった】という話は単調でつまらんから、違う盛り上げをやったということだね」
「そう。そんなことより、もっと面白いことはいくらでもあるだろうと」