2021年12月10日
川俣晶の縁側物欲博物録 total 759 count

富士通 PFU ドキュメントスキャナー ScanSnap iX1600・使った印象

Written By: 川俣 晶連絡先

「iX1600で約10冊取り込んだ感想だ」

「まず、その前にどんな環境で使っているんだ?」

「WiFi接続でWindows 10パソコンと繋いでいる」

セットアップ編 §

「セットアップは難があった」

「何か問題でも?」

「USB接続をさせようとするが、実はそれを拒否するとWiFi接続でセットアップできるという罠があった。ここは難点であった」

「なるほど」

「でも、USBケーブル無しで接続は完了できた。USBケーブルの袋を破ったのは全くの無駄であった」

「えー」

基本的な使い勝手 §

「基本的な使い勝手は古いS1500同じなので困らなかった。これは良かった」

「どのあたりが同じなの?」

「ジャムった時の蓋の開け方とか」

フロントパネル §

「下位機種との違いはフロントパネルの存在なのだが、これは非常に便利だと分かった」

「どう便利なの?」

「PC側ソフトとほとんど同じ画面が出ているのだが、スキャナ側のタッチ操作だけで二枚送りからの復旧などがオプション指定込みで完結するのでPCの前に戻らなくて良い」

「これはある方が良いと」

PC側ソフト §

「旧バージョンとの連携なのか少し良く分からない振る舞いもあるのだが、基本的には使える。特に取り込んだものを即座に編集して、回転補正や並び順の補正ができるのは使いやすい」

「問題点はなかった?」

「実は取り込んだ直後には名前変更などの加工ができない。検索可能なPDFが【はい】になるまで待ってF5を押してリフレッシュすると名前が変更できる」

「ステータスは自動で変わるのに自動リフレッシュはかからないのだね」

「あとエクスプローラーでファイルを移動しても専用ソフトに残り続けるのも困ったもだなあ。もう開けないのに」

「エクスプローラー使っちゃ駄目なんじゃ」

「いや、エクスプローラーで開く機能はあるの」

「えー」

紙送りとADF §

「紙送りとADFは見事の一言だ。ツルツルの紙の雑誌だろうとほぼ正確に紙を送る」

「そこがポイントだね」

「早すぎてもう手を出せないレベル」

「S1500の20枚/分からすると40枚/分で倍速ってことだね」

処理時間 §

「ものによってはPC側の処理が追いつかず、スキャンは終わっているのにまたPC側は処理中ということがあった。状況によってはPCの性能強化も必要だろう」

「スキャン性能が上がった分だけ本体側の負荷も大きいわけだね」

設定の問題 §

「自動判定はいろいろと難があるので、手動設定したプロフィルを作成すると良いと分かった。向きとか、自動で判定しない方が良い。色も白黒に判定されると汚くなる。グレースケールなら綺麗なのに」

「そのへんは昔とあまり変わってないね」

総合評価 §

「アスキー1冊で11分32秒。I/O1冊は6分50秒」

「それはどんな長さ?」

「裁断からスキャン後のチェックまで含めて」

「けっこう早いね」

「ものによって時間はかなり違う感じだ。あとは慣れだな。上記の時間差にも慣れの要素が含まれている」

「あとはトラブルだね」

「そう、トラブルが起きないと簡単にサクサク進むが、トラブルが起きるとガクッと速度が落ちる」

「いったい何ページがまとめて送られたか分からないからだね」