この巻のストーリーは、ゲンスルーとの対決が決着して、次の展開に突入するところまで、という感じでしょうか。
グリードアイランド編もついに決着。この妙なゲームもゴンによってクリアされてしまいますね。それに伴って、登場人物も総入れ替えという感じですね。グリードアイランドの冒険で出会った仲間達とも分かれることになります。師匠のような立場のビスケとも分かれてしまいます。
ビスケと言えば、クライマックスで本当の姿を見せてくれますね。実に面白いキャラクターです。実年齢57歳なのに、可愛い少女の姿を偽っていることから、もっと別の偽りがあるという真の設定から読者の目をそらし、そして、ここでいきなり予測不可能な形で、インパクトあるいかつい巨体を描いてくれましたね。これでまた、ビスケの魅力がアップです。
しかし、正体を見せてしまったことでビスケの出番は終わったようですね。ゴン達と分かれてしまったのは残念です。
お城の中に待っているドゥーンの部屋が汚く散らかりまくっている描写も、凄く良いですね。この連中の人間味は、とても心地よいものがあります。
ゲームから外に持ち出すことが許されたカードを使ったゴンの父の追跡のアイデアと、それをかわす父のアイデアのアイデア勝負も、なかなか面白いですね。
新展開のカイトの仲間達のアマチュア達も、実に面白いデザインだと思います。
というわけで、また次の巻も出たら買ってしまいそうですね。
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