電車に乗る前に買ったので、電車で移動中に読んで、夜寝る前に残りをサクッと読み切って読了。
この3巻は、2巻までとはちょっと感じが違いますね。ちょっと無意味に下着や裸が出過ぎる感じもありますが。
しかし、最も重要な点で、とても考えさせられる良作だったと思います。
最も重要な点とは、表紙にも出てくるこの巻を通しての仇敵の吸血鬼の性格描写です。あくまで情け容赦なくクラスメートを襲って血を吸い、そしてネギ君を襲おうとする存在。しかし、ただ単に血が欲しいだけの邪悪な存在ではありませんね。複雑な心情が背後に控えているところが、なかなか単純なエッチっぽい漫画に落ち込まない何かになっていると言えますね。
実に興味深いです。
興味深いと言えば、忍者少女が、ネギ君の正体に気付かないふりをして、「魔法使いって本当にいるんでござるな」と言うところがなかなか面白いですね。そして、さりげなく、「拙者も人のことは言えんでござるが」と付け加えるところも。
その他、女性の下着を集めて幸せそうなオコジョさんだとか、耳にアンテナを付けたロボット少女とか、どこかで見たようないろいろな要素が散りばめられているところは、ちょっと雑然とした感がありますが、芯の部分のドラマはしっかりとオリジナルの深いところに踏み込む話をやっていますね。それが気になるために、たぶん、4巻も買ってしまうでしょう。