感想編で、何気なく、
「ネギま」は、このあたりが突き抜けられるかの正念場という感じがするので、じっくりと見たいと思います。
なんていうことを書きましたが。
こういうことを書いたのは、内心、ちょっと最近ぬるめになって来たかな。作品と言うよりは、キャラ萌えのファンに迎合する内容に堕していくのかな、という懸念があったためですが。
実際、読んでみると、そんな懸念が吹き飛ばされますね。確かに正念場に、何かを突き抜けてくれた感じがします。
戦いも、単純な力のぶつけ合いではなく、ネギが自分の身体に魔法を注いで文字通り身体を張ったぎりぎりの戦いを行ったり。本屋ちゃんが、小さなヒントから魔法の本を使いこなしてネギ達のピンチを救ったり。ネギがピンチだと言うのに、オコジョが呑気に清涼飲料水を買っていると思いきや、それが逃亡を実現するためのアイテムになったり。いろいろな工夫があって、単調さを感じさせないのが見事ですね。
気持ちよく、読み切ることができました。
女の子達のカードも、いちいちしっかりと内容が書き込まれたデザインを作ってあるし。特に、本屋ちゃんのカードは、デザインがとても良くできていると思います。浮かんでいる本と、手の表情と、浮き上がった髪から片眼だけが覗く表情。何やら底知れない力を行使する恐ろしさも垣間見せる微笑み。単純に、男性読者に媚びるような描き方とは違うところが、なかなか気持ちよいですね。
それから、巻末のラテン語と日本の古い言葉と梵字の用語解説。こういう解説を、もしかしたら普通のコミックス読者は読み飛ばすかもしれないのに、わざわざ入れておくことの価値は大きいと思います。それは書かれた内容というよりは、どういう本を作りたいかという送り手側の志を示すものだと思います。