今日のSEEDも凄かったですね。
まず、ちゃんと防衛戦闘する戦艦。当たり前のように見えて、多種多様な防衛兵器が揃っている描写をしている作品は多くありません。実は宇宙戦艦ヤマトほども装備が充実していない宇宙戦艦など、アニメの世界ではあたり前です。その点で、この作品は、ようやくヤマトを乗り越えようとしていると言えるのかもしれません。
それから、アンチビーム爆雷。新しい兵器をきちんと必然性を持って考えていますね。
「左ロール角20、取り舵30」や「艦首下げ、ピッチ角60」といった命令から、ちゃんと3次元を考えて戦闘していることが分かります。これも当たり前のようでいて、実は画期的です。
次は、敵艦を奇襲したモビルアーマーが、敵艦にアンカーを打ち込む描写。これは、方向転換するために慣性を殺す描写でしょうか? これも凄く気が利いた良い描写です。何もない宇宙空間で方向を180度変えるためには、本来なら加速に使ったエネルギーの2倍のエネルギーを消費するはずですが、アンカーを経由して敵艦から反作用?の力をもらって、効率よく方向転換ができるわけですね。
そして、一撃を食らって撤退する敵艦。沈められるまで呑気に戦場に残るバカなやられメカと違って、ちゃんとまともに運用されていることが良く分かる描写ですね。
「カタパルトのモーメント制御」という言葉が出てきますが、具体的に何のモーメントか分かりませんが、ちゃんと物理的な動きを考えていることが分かる台詞ですね。
それから、「ロックされた」という台詞も、この世界にはちゃんとロックオンという状態が存在することが分かります。何となく撃ち合うだけ作品よりも、緊張感が出て良いと思います。
更に、着艦シーンも描写されているのが良いですね。
こういった要素も良いですが、それだけでなく、戦場ですれ違う友達という人間ドラマも実によく描けているし、せっかく逃げ込んだ場所も実は好意的ではないという政治ドラマもよく出来ています。
まさに、全方位死角無しといった感じでしょうか。
と~のは、主人公にさりげなく、自分以外はガンダムを動かせないようにしておけとアドバイスする金髪のパイロットを応援しています。
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