今日のSEED。
見所がたくさん。
まず、減速時に180度回頭する宇宙戦艦。後方の主エンジンを使うことができ、減速するにはこれが効率の良い方法ですね。
それから、飲み水、シャワーなど水の制限を描いた描写が良いですね。衣食住が無尽蔵に提供される魔法の宇宙船も珍しくないアニメの世界で、こういう描写はとても良いです。
次は、デブリ帯という存在。宇宙のゴミは現在でもリアルな問題です。そういうゴミが浮いているという描写は、とても良いと思います。これは、暗礁宙域というような描写とは桁が違います。
そして、勝つためではなく、生きるために必死になる主人公達が良いですね。デブリ帯から必要な物資を補給しよう、というのはファーストガンダムにもない良いアイデアです。前回はルナツーなのね、と解釈することもできましたが、SEEDではマチルダ隊が都合良く来てはくれないようです。
一方、我らの誰が好んで戦場に出たがる、と言っている敵の偉い人。それなりの筋の通った正義を敵も持っているということでしょう。そういう展開に対応して、敵側の状況と主人公側が目撃する状況が交互に絡み合って上手く演出されているのが凝ってますね。見事なものです。
デブリ帯の中で惨劇の跡を見た者達に、「俺たちは生きてるんだ。ってことは生きなきゃなんねえってことだ」というパイロットの台詞も良いですね。
更に、敵の会議室の外に飾られた化石?がどういう意図かは分かりませんが、何とも言えない雰囲気を出していたと思います。
まだまだあります。アスランの許嫁が歌手?という展開は、マクロス的な世界すら取り込んでしまおうという意欲の現れ?
折り紙を惨劇の犠牲者にたむけるという行為をわざわざ描いているのも良いですね。
その後、そこで起こる偵察機との戦闘という悲惨なシーンにつながることで、何ともすっきりとしない感情を上手く表現していると思います。
そして、最後には、撃墜した偵察機の脱出ポッドから出てきたあまりに意外な人物というびっくり仰天の結末まで。
気を抜けない30分です。
よくもまあ、こんな凄い作品を週間アニメで作っているものだと思います。
と～のは、こんなアニメを作るスタッフを応援しています。
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